■　日本株展望：日経（先物）は堅調、個別物色は二極化

■　日本株展望：日経（先物）は堅調、個別物色は二極化
投稿日 2025年11月2日 06:30:17 （投資）

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ＦＲＢの利下げ期待と米ＡＩ・半導体バブルの継続の他、米中摩擦の緩和、高市首相の華々しい外交デビューを評価した欧米系マネーの流入加速、先物での短期筋の仕掛け買いなどが追い風。前末終値49,299円から3,000円超の上昇となる52,414円で取引を終了.

□　テクニカル：右肩上がりの5日・10日線をサポートラインとする上昇トレンドを形成中。短期的には4.5倍まで拡大してきた10日線との乖離率、直近2日累計で70億株台もの大商いなどが過熱感を示唆。目先の上値は53,000、53,500、54,000円などの節目が、下値は50,000円台序盤に控える10日線付近、49,000円台付近に控える20日線などが抵抗帯として意識されます。

また、16－18倍が居心地のいいエリアであり、18.5倍超えはオーバーシュートの領域とお伝えしている日経ＰＥＲは（なんと）19.6倍まで上昇。相応の利確バイアスの高まりには要警戒。

■　日本株展望：日経（先物）は堅調、個別物色は二極化

自民党総裁選での高市氏勝利を好感した10/6からの堅調地合いをベースに、国内企業決算動向、先物需給を加減した推移へ。想定レンジは51,500－53,500円。

高市期待とともに10月の日経高を牽引した「ＦＲＢの利下げ継続見込み」に関しては、ＦＯＭＣ後のパウエル氏の12月利下げ慎重姿勢により追い風効果が低下中。また、19.6倍までのＰＥＲの上昇が日経平均（先物）はババ抜き状態を示唆しているだけに、弱材料に過剰反応を示した突発的下振れにも要注意。

決算シーズン前半の東証主力系の業績に関しては、前4－6月期に比較したトランプ関税リスクの緩和を背景とする期初予想からの上方修正 → 株高要因…がトレンド化しつつあるため、総じて日経（先物）のプラス寄与を見込んでおくのがスマート。

□　個別物色は歪で極端な二極化

日経平均（先物）の騰勢継続見込みに反して、個別全般では物色の二極化が不可避な形勢。先週の日経上昇幅3,000円超において、アドバンテスト（6857）、ソフトバンク（9984）、東京エレク（8035）の３銘柄で約85％水準となる2,600円強も日経平均を押し上げていたように「日経高 ≠ 個別全般の底上げ」は鮮明。

小型株に対する大型株物色の優位性も踏まえれば、今週は好決算を発表した東証主力系にディーラー資金が流入する一方、個別の大半は不安定な需給環境、地合い悪化局面での投げ売りの連鎖が警戒されます。

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