東京市場（5/22）　円高強要回避＜米国売り

東京市場（5/22）　円高強要回避＜米国売り
投稿日 2025年5月22日 18:00:04 （投資）

本日の日経平均は続落。直近の軟勢によるテクニカルと市場マインドの悪化に加えて、前日のＮＹ市場における債券売り（金利上昇）ドル売り・NＹ株売りの「米国売り」も重石に売りが先行。引けにかけては、日米貿易交渉での「トランプ政権による円高強要の回避」によるドル円の下げ渋りが先物での売り方の買い戻しを誘発して指数を下支えた一方、根強い米国売り（が示唆する世界同時株安リスク）への警戒感が上値の重石となり、37,000円を挟んで売り買いが交錯。

東証主力株は　6857　アドバンテスト、8035　東京エレク、9984　ソフトバンク、9983　ファストリなど先物需給に連動しやすい銘柄群を中心に売り優勢で推移。

中小型株は　3350　メタプラネット、3696　セレス、8698　マネックス、3807　フィスコ、6634　ネクス、2345　クシムなど仮想通貨関連の他、4784　ＧＭＯインターネット、4449　ギフティ、5243　ＮＯＴＥ、2334　イオレ、350A　デジタルグリッド、2586　フルッタフルッタ、4584　キッズウェル、4166　かっこ、3989　シェアリングテクノロジー、254Ａ　ＡＩフュージョン、8783　ＧＦＡ、4935　リベルタ、2435　シダー、3639　ボルテージなどに短期資金が流入。

直近の短期回転狙いウォッチ銘柄で取り上げた　218Ａ　リベラウェア、3823　ワイハウが大幅高となった他、☆　3903　ｇｕｍｉはストップ高まで急騰！

日経平均　36,985円　－313、Topix　2,717　－15

日経先物　37,020円、為替　143.37円/ドル

ＮＹダウ先物　41,951ドル　＋4　

テクニカル：昨日の5日・10日線のデッドクロスに続くギャップダウン（窓を空け下落）により4－5月の大幅高に対する（持ち合いによる日柄調整ではなく）下押しによる値幅調整色を強める格好。今週の展望でお伝えした経緯から、37,900円を明確に割り込むようなら　4/7安値からの上昇幅のフィボナッチ押し（0.382）水準である35,500円付近までの下振れが視野に。

ドル円は、短期・中長期双方で下落トレンド優位の形状。142円、140円がそれぞれ厚めの下値抵抗帯として意識されます。

【ウォッチ銘柄】

△▼　3393　スターティア

26年3月期配当予想を117円から125円に上方修正。同じく配当がらみのスターマイカ（2975）とともに割り切り対象でケア。

△　4165　プレイド、39●●

広義のＡＩ関連から流動性高め、テクニカル良化気配銘柄をスイング狙いでケア。

■　後記：注目の日米貿易交渉ではトランプ政権による円高強要は回避したものの、ドル円は別角度（米国売り）によるドル安主導で下落基調を継続。

よって、明日も“現在の日本株を巡る３大リスク”・・・米国売り主導の需給不安、日米景気の先行き不透明感、テクニカル主導の下値模索…への備えを優先。

リスク管理：個々のテクニカルに応じた手仕舞い条件の設定と徹底。乗り換えによる効率アップも目的としたストレス玉の大胆な売却。

攻撃面：流動性高めの好トレンド銘柄（Ｂタイプ）に軸足を置きながら、地合い良化シフト（Ａタイプ）、短期回転狙いのハイボラ銘柄（Ｃタイプ）に派生する布陣を継続。

※　Ａタイプに関しては、☆ 6300番台のようにボラティリティを有する半導体セクターからの選択 → 日経レバ（1570）や日経225銘柄のようなダッシュ力の乏しいものは当面は距離を空けた対応がおススメ。

Ｃタイプに関しては、データセンターや量子コンピュータを含む広義のＡＩ関連の他、仮想通貨、バイオ関連を継続注視。

☆★Ｓラボ銘柄戦略：直近はＡＢＥＪＡ（5574）、☆　ｇｕｍｉ（3903）が大幅高。ＡＣＳＬ（6232）、ワイハウ（3823）の早売り、リベラウェア（218Ａ）、フルッタフルッタ（2586）の☆スポット提案見送りなどが悔やまれますが、東証主力株軽視策や直近の地合い悪化を踏まえれば相対的優位性を確保。