■　ＮＹ株展望 7/7－11：買い優勢も複数の波乱要因を内包

■　ＮＹ株展望 7/7－11：買い優勢も複数の波乱要因を内包
投稿日 2025年7月5日 06:30:55 （投資）

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先週のＮＹ市場は、半導体規制やトランプ関税交渉に対する楽観的な見方、トランプ減税の延長法案の可決、ＦＲＢの利下げ再開思惑やコンセンサスを上回った米6月雇用統計などを追い風に、前週末43,812ドルから約1,000ドル高となる44,828ドルで取引を終了。ＳＰ500、ナスダックは週末にかけて連日で最高値を更新。

□　テクニカル：ＮＹダウは上値模索トレンド継続…優位の形状。節目の45,000ドル付近を明確にブレイクする場合は46,000ドルを試す展開が、利確の起点となる場合は6月安値水準からの上昇幅（約2,600ドル）のフィボナッチ押しとなる43,800ドル水準までの下押しが視野に。

ＳＯＸ（フィラデルフィア半導体株指数）も利確バイアスを抱えながらの上昇トレンド継続が本線。ＡＩ関連の需要拡大に対する期待再燃が後押し中。

米10年債利回り（長期金利）は4.25－4.50％をコアレンジとする持ち合い優位。低水準でのMACD陽転が4.5％トライを予兆。※　4月トランプショック以降の米金利とＮＹ株の相関性は目まぐるしく変化しているため、投資戦略上は客観的に注目。ただし、4.5％を明確に超えてくる場合は株価との相関性に警戒。

【主な政治経済イベント】
7/9 （水）　6月ＦＯＭＣ議事録

■　ＮＹ株展望：買い優勢も複数の波乱要因を内包

トランプ大統領が深く関与したイスラエル・イランの停戦合意（6/24）を起点とする短期上昇トレンド内の推移をベースに、主要国との貿易交渉をはじめとするトランプ政策、米景況感やＦＲＢの利下げ思惑に絡めた金利動向などを加減した推移へ。想定レンジは44,400 ～ 45,300ドル。前週終値44,828ドル。

トランプ関税：近々にも各国に通達される8/1からの関税率において、中国に対する関税率がコンセンサスの55％を上振れるようなら44,000ドル割れが、下振れるようなら45,000ドル台後半までの株高が視野に。乖離するようなら株価の乱高下は必至。

トランプ減税： 7/3に米下院でも大型減税・歳出法案が通過。欧米金融資本のリスク許容度を高める内容のため、マーケット（特にハイテクセクター）にとってはプラス寄与が予想されます。ただし、5月相場ではトランプ減税を財政悪化による米国売り要因と捉えていた経緯から、45,000ドル付近からの利確ラッシュに際して“売りの建て前”として利用されるシーンも念頭に。

ＦＲＢの利下げ：引き続き、冴えない経済指標とマイルドなインフレ動向を背景とするＦＲＢの利下げ期待は株価のサポート要因。市場予想を上回った米6月雇用統計を経て今月のＦＯＭＣ（7/29,30）での利下げは見送られるとの見方がコンセンサスとなっているため、6月ＦＯＭＣ議事録（7/9）にて7月利下げ期待が高まった場合の株価一段高に期待。可能性はかなり低いものの、年内の利下げを否定するような内容に際しての下振れをリスクシナリオとしてケア。

Source: S教授！次はどの株買えばいいですか！？

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