東京市場（5/1）　FＯＭＣは‘軽めの悪材料化’に期待

東京市場（5/1）　FＯＭＣは‘軽めの悪材料化’に期待
投稿日 2024年5月1日 17:30:40 （投資）

本日の日経平均は反落。前日のＮＹタイムにて米インフレ再燃・ＦＲＢの利下げ先送り思惑の高まりにより「金利高・ハイテク株安」が進展した流れを嫌気して売り先行で寄り付くと、10時台には38,036円（－369）まで下落。もっとも、今晩のＦＯＭＣの結果発表を前に積極的に下値を探る動きも限られ、午後は概ね38,300円台で持ち合う展開に。

東証主力株は売り優勢。6920　レーザーテック、1911　住友林業、6268　ナブテスコ、2768　双日、9021　ＪＲ西日本など決算に絡めてしっかりと推移。

日経平均　38,274円　－131、Topix　2,729　－13

日経先物　38,210円、為替　157.88円/ドル

ＮＹダウ先物　38,004ドル　＋11

日経平均のテクニカルに決定的な変化は見受けられないものの、節目の38,000円や5日線への下値抵抗感が「4/20からの反騰トレンド継続優位」を示唆。

中小型株は　ウォッチ銘柄として継続注視中の　6573　アジャイル、147Ａ　ソラコムの他、7238　曙ブレーキ、7740　タムロン、3905　データセクション、5131　リンカーズ、4264　セキュア、3496　アズーム、5244　ＪＩＧ、6634　ネクス、6932　遠藤照明などに短期資金が流入。

東証スタンダード指数のテクニカルは反騰トレンド継続優位の形状。東証グロース指数は5日・10日線に肉薄しており、次に振れた方向に値を飛ばしやすい格好。

【ウォッチ＆Ｓラボ銘柄】

△▼　2907　あじかん

24年3月期経常益予想を16.5億円から22.5億円に上方修正。8841　テーオーシー、6467　ニチダイ、6638　ミマキエンジ、7980　重松製作所などとともに割り切り対象でケア。

△▼　9104　商船三井
好決算を囃した昨日の大幅高から一転して急落。海運セクターはしつこいトレンドを描きやすいだけに、お持ちの方は無理は禁物。☆ 名村造船（7014）も油断は禁物ですが、本日の下落は概ね買い直し条件内での推移。腰を据えて臨みつつ、リバウンド序盤も強気に。

■　後記：今晩のＮＹ市場は、朝方発表される4月ＩＳＭ製造業景気指数、3月雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ）求人件数、4月ＡＤＰ雇用報告の内容を加減したスタート後、午後のＦＯＭＣの結果とパウエルＦＲＢ議長の会見なりの波乱含みの展開へ。

ＦＯＭＣ・パウエル会見は「インフレ再燃傾向を注視、利下げ時期は明言せず」と従来よりもタカ派色の強い内容で着地 → リスクイベント通過による買い安心感の高まりによる（前日終値37,815ドルに対して）38,000－38,200ドル圏内の反発…を本命視。ただし、ＮＹ株のテクニカルは前日の大陰線で悪化しているだけに、シンプルに売り材料視した37,000ドル台前半までの一段安も念頭に。

明日の日本市場は、本日の下げ渋りによる押し目買い機運と４連休前のポジション整理バイアスが交錯する方向感の出にくい環境をベースとしながら、ＦＯＭＣ後のドル円や日米先物需給を加減した推移へ。

最終的な明日の見通しや売買戦略は明朝のコメントを参照いただきたいものの、昼にお伝えした「連休前の地合い悪化は好都合」イメージによる脱力対応がおススメ。

　　　（会員サークルより　>>Ｓラボ参加案内）

では　本日もお疲れ様でした。

お帰り前にこちらも是非！☆