東京市場（5/26）　２歩下がって３歩前進

東京市場（5/26）　２歩下がって３歩前進
投稿日 2025年5月26日 18:00:18 （投資）

本日の日経平均は続伸。先週末のＮＹ株安要因となったトランプ政権による「対ＥＵ関税の50％への引き上げ」の発動時期が6/1から7/9に延期された事で、先物での売り方の買い戻し主導で堅調にスタート。14時過ぎに37,500円をブレイクした後はテクニカル要因（37,580円付近に控える10日線を意識した売りバイアス）、今晩のＮＹ休場を意識した様子見ムード、ＥＵの件が先週末の大引け以降の事案だった経緯などから上値重くしたものの、一日の高値にて取引を終了。

東証主力株は米ナスダック先物の騰勢を好感した半導体セクター、トランプ大統領によるＵＳスチール買収買収容認の材料視した日本製鉄（5401）を中心とする鉄鋼株などを中心に買いが優勢。もっとも、日米景況感の改善ではなく、先物での買戻し主導の日経高だったため、全般的には指数高に反応できない銘柄も散発。

中小型株は　3903　ｇｕｍｉ、3993　ＰＫＳＨＡ、3350　メタプラネット、3825　リミックスポイントの他、5352　黒崎播磨、7242　カヤバ工、6264　マルマエ、3778　さくらインターネット、7383　ネットプロ、3656　ＫＬａｂ、4180　Ａｐｐｉｅｒ、4813　Ａｃｃｅｓｓ、5243　ＮＯＴＥ、3807　フィスコ、219Ａ　ＨｅａｒｔＳｅｅｄ、6521　オキサイド、3936　グローバルウェイ、3927　フーバーブレイン、2334　イオレ、6836　ぷらっとホーム、6366　千代建、6634　ネクスなどに短期資金が流入。

※　先週末に暴落した銘柄の急反発、調整トレンドを形成していた主役クラス銘柄の突飛高が顕著に → 明日以降の持続性に注目。

日経平均　37,531円　＋371、Topix　2,751　＋16

日経先物　37,580円、為替　142.73円/ドル

ＮＹダウ先物　42,090ドル　＋416

【ウォッチ銘柄】

△　3993　ＰＫＳＨＡ、3778　さくらインターネット、4180　Ａｐｐｉｅｒ

直近の広義のＡＩ関連狙いからはこれらが急動意。利確もこなしながら押し目買い直しスイング狙いで継続注視。Ｂタイプ狙いでは、名村造船（7014）、ＡＣＳＬ（6232）、プレイド（4165）などの他、21●●も順張り対応で追加注目。

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■　後記：３大リスクの確認　～２歩下がって３歩進む～

・　テクニカル：日経平均は、5月半ばに下値メドの一つとした36,900円割れを転機とする持ち直し、8日ぶりの終値5日線超えにより下値不安（35,000円台半ばまでの値幅調整リスク）が緩和。一方、ドル円は下落トレンドを継続しており、140円割れからの下落ピッチ加速（ → 日経先物の連れ安）懸念を内包。

・　需給面：ＥＵとの関係悪化回避ムードにより、世界的金融資本の米国売りに短期的な歯止めがかかる展開に期待。ただし、今回の件も含めて傍若無人を絵にかいたようなトランプ政権の振る舞いに対する欧州・中東・中国マネーの米国忌避感は高まっているだけに、米国売り ≒ ＮＹ株安・ドル安円高による日本株の下押しリスクは継続。

・　ファンダメンタルズ：日本経済にとってのトランプ関税次第の不透明感の高い環境は不変。

◇　全体戦略の調整　持ち合いシフトを再開！

短期的な下振れ懸念が緩和された一方、5月高値水準となる38,500円超えにはハードルが高い環境です。よって、以下のスタンスで37,000円台の持ち合いへの備えに軸足を戻すイメージで臨みたいところ。

・　需給面：ＥＵとの関係悪化回避ムードにより、世界的金融資本の米国売りに短期的な歯止めがかかる展開に期待。たただし、今回の件も含めて傍若無人を絵にかいたようなトランプ政権の振る舞いに対する欧州・中東・中国マネーの米国忌避感は高まっているだけに、米国売り ≒ ＮＹ株安・ドル安円高による日本株の下押しリスクは継続。

・　トランプ次第の「運任せ」運用を避けるべく、手仕舞い条件の徹底やストレス玉の大胆な縮小方針はそのまま。

では　本日もお疲れ様でした。

「メタプラネット、ワイハウ、ＭｏｎｏＡＩ見てるよ！」
　　　　　