■　ＮＹ株展望 12/23－27 ：リバウンド優位も不安残し

■　ＮＹ株展望 12/23－27 ：リバウンド優位も不安残し
投稿日 2024年12月21日 07:30:31 （投資）

おはようございます。

昨日のＮＹ株式市場は急騰。水曜までの10日続落による買戻し需要の高まりに加えて、注目の11月個人消費支出インフレ指標（PCEデフレータ）が前年比で市場予想の前年同月比＋2.5％を下回る＋2.4％で着地した事を好感。昼過ぎに43,216ドル（＋873）まで上昇すると、引けにかけては良識的な戻り売り、米議会でのつなぎ予算の否決による政府機関の閉鎖リスクなどが重石となってじりじりと上げ幅を縮小。

市場での話題とはなりませんでしたが、12月ミシガン大学消費者マインド指数は5カ月連続で改善した一方、1年先のインフレ期待は2.8％に上昇する玉虫色の内容に。

ナスダックは反発。半導体株やアップルが指数高を牽引。

ＮＹダウ　42,840ドル　＋498

ナスダック　19,572　＋199

米10年債利回り　4.496％　－0.079

為替　156.40円/ドル

日経先物　38,880円　＋170

□　テクニカル：ＮＹダウは「右肩下がりの10日線をレジスタンスとする下落トレンド継続」優位の形状。下値は42,500ドル、42,000ドルがそれぞれ軽めの抵抗帯として意識されます。上値に関しては（Ａ）現在42,900ドル台に控える5日線を越えてくれば底打ちが、（Ｂ）10連敗中の下落幅2,688ドルのフィボナッチ戻し（0.382）水準となる43,300ドル台から10日線が控える43,500ドル水準を超えてくれば本格反騰トレンド入りが視野に。

米10年債利回り（長期金利）は節目の4.5％超えによる騰勢一服後、4.25～4.5％をコアレンジとする持ち合いへの移行…優位。

■　ＮＹ株展望：リバウンド優位も不安残し

クリスマス前日の半日営業、当日の休場の影響にて積極的な売買が見送られる中、11月ＰＣＥデフレータを起点とする「12月上旬からの金利高・株安トレンドの巻き戻し」によるリバウンド優位の展開が本線。想定レンジは42,500－43,500ドル。

リスクシナリオとしては、ＦＲＢの利下げピッチの減速を受けた「世界的金融資本の大掛かりなポジション調整」の加速、テクニカル要因（5日線ワンタッチ後の売り直し）などを主要因、つなぎ予算を巡る与野党協議の混乱、ＦＲＢ要人の利下げに慎重な見通し、トランプ氏や次期政権幹部による経済・外交面でのネガティブ発言などを‘建て前’とした42,000ドル割れまでの一段安に警戒。

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