■　日本株展望 10/21－25：持ち合い優位も不安残し

■　日本株展望 10/21－25：持ち合い優位も不安残し
投稿日 2024年10月20日 07:00:53 （投資）

先週の日経平均は、連休明けこそ外部環境の良化を追い風に40,200円台まで上昇したものの、水曜にＡＳＭＬショックで39,000円付近まで売り込まれると、週末にかけても覇気なく推移。

テクニカルは連続陰線、連日の10日線割れ、高水準でのＭＡＣＤ陰転などが「調整トレンド入り」を示唆。上値は39,500円付近が軽め、40,000円付近が強めの抵抗帯に。下値は10月安値からの上昇幅のフィボナッチ押し（0.382）水準から20日線にかけての（１）38,700～39,100円レンジ、同じく9月安値からのフィボナッチ押し水準から節目の（２）38,000～38,200円レンジがそれぞれ強めの抵抗帯として意識されます。

ドル円に関しても、5日・10日線のデッドクロスが間近に迫る「調整局面入り」優位の形状。もっとも、直近のドル円と日経先物の相関性の低下を踏まえれば上値押さえ要因としてはケアしつつも、日本株暴落の引き金としての過度の警戒は不要と判断。

また、ＦＲＢのマイルドな利下げ＆新大統領による財政支出拡大などの見通しが米金利の先高バイアス ≒ ドル買い需要を高めているため、20日線付近では底堅い推移が予想されます。

■　今週の展望：持ち合い優位も不安残し

先週の半導体大手ＡＳＭＬ（蘭）の決算悪に起因するハイテク株への様子見ムード、衆議院選（10/27）における立憲共産党系の暗躍 → 日本経済を悲観視した外資系の利確ラッシュへ懸念、今月下旬からの本格化する主要企業の決算内容や日銀金融政策決定会合（10/30,31）の結果を確認したいとの思惑などが交錯する38,700－39,600円レンジの持ち合いが本線。

楽観シナリオとしては米金利高に伴うドル円の騰勢アップ → 40,000円トライを、リスクシナリオとしてはテクニカル要因（38,700円の節目割れによる）38,000円台前半付近までの下振れを念頭に。

個別全般に関しては・・・、現在の日経平均が日本経済に対する評価ではなく、先物需給の強弱に左右れさる側面が目立っているため、日経乱高下に対する反応はマイルドになりそうです。ただし、短期マネーの東京メトロ（23日上場）への一斉流入も予想されるため、日経高に呼応できる銘柄は限定的となる一方、好地合いに反して下値を切り下げる銘柄の多発…にも要注意。

　　（今夕のメルマガより）

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